異国の地で駆け込み乗車したヲタクの話

ここ最近私の自由時間を独占しているグループ。

何回見ただろうか。ダンス中に急に土下座を始め、題名に全く入ってないのに急に「握り寿司!」と歌いだす狂い具合が癖になってしまった。

 

そう、超特急である。

 

まだ足を突っ込んだばかりのヲタクのため、ちゃんと説明できないので、詳細はインターネットの海で「超特急」と検索をかけてほしい。

 

 

彼らとの出会いは、日本から離れた異国の地タイだった。

 

私は元々某大手事務所のアイドルを推しており(今もゴリゴリ推してます)、その推しが出演する「Japan Expo Thailand2023」に参加するため、タイにいた。数年前にも同じイベントに参加しており、飛行機代だけで日本では味わえない推しとの近さが忘れられず、速攻でタイ行きを決めていた。

 

当日の朝。課金をしてステージの近くに入ることができるVIPエリアの列で待機をしていた。野外イベントなので、開演前のステージではその日に出演するアイドルたちが、リハーサルを行っていた。基本的には、女の子の地下アイドルの出演者が多く、朝なのにビジュ整えててすごいな~と眠い目をこすりながら見ていた。

1時間程度待っていると、ステージには男性たちが現れ、歓声が沸き上がった。大変申し訳ないのだが、その日の推し以外の出演者を全く知らなかったため、当時は「誰だ…」としか思っていなかった。彼らは早朝にも関わらず、ファン以外のヲタクにもにこやかに手を振っていて、かなり好印象だった。

 

彼らが「超特急」だったというのは、彼らのリハーサルが終わってから友人に聞いた。

 

VIPエリアが開場し、そこそこいい立ち位置を確保。推しが出演するのが夕方近かったが、せっかくタイまで来たし、名前も知ってるから超特急ちゃんと見てみようかなと思い、超特急のプロフィールを見始めていた。

 

 

「え、アンナチュラルの石原さとみの弟いるじゃん!?!?!?!?!?」

 

 

アンナチュラルを何万回も見ていたので、まさかここで弟と会えるとは…と謎の感動を覚えた。カイくん。この子ならどこにいても分かるぞと、今日のところは、このカイくんとやらを推しにするぞと決め込んだ。

超特急の時間が近づくたびに、色のついたキンブレを武器レベルの本数を持ったファンの方たちが増えてきていた。私の界隈のキンブレは、ベースに色がついてなく光るだけなので、昼でも色が分かるキンブレカバー(?)あれいいね。

 

 

ついに…超特急の時間になった。

 

 

前列のVIPエリアは、私の推しの界隈のヲタクで埋め尽くされていたため、超特急にとっては完全アウェー。だが、こちらの界隈のヲタクも男性アイドルというものが好きなので、周りの期待感も他の出演者に比べて高まっていた。

 

 

 

開場に響く電車のベル。コンセプト守っててすげ~!と謎の感心。

そして、真っ白の衣装に包まれた顔のいい男性が現れ、1曲目のイントロが流れる。

(ごめんなさい曲名は未だにあんまりわからないです)

 

全員が歌って踊るアイドルだと勝手に思っていたので、え……2人しか歌ってない……?あと全員干されなんか……アンナチュラル出てるのに、カイくん干されなん……?タイって2人までマイク渡してくれないんか…と余計な心配をしていた。

 

よくよく考えたら、タイの地にも9本はマイクあるだろうが。

 

 

 

 

そして、2曲目に差し掛かって、気づく。

 

この人たち表情管理上手すぎないか!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

 

 

 

ダンス上手くて表情が豊かなアイドルが大好きなので、この時点でだいぶ魅入ってしまっていた。

 

 

そして、3曲目問題の曲である。そう、宇宙ドライブだ。

 

実際に見ていたときは、曲名も分からなかったので、寿司系ののトンチキ曲の認識だった。あれだけ寿司を押し出してて、「宇宙ドライブ」はある種詐欺である。土下座の振り付けも絶対忘れられなくなる中毒性だった。

 

 

ここでそれぞれの挨拶に入る。推しがタイ人とのハーフ(バレる情報)のため、無駄にタイ語に詳しく、挨拶は基本「ぽむしゅー(名前)かっぷ」が基本なのは知っていた。超特急は「ぽむちゅー」になっていてもうかわいい、途中から「ぽむちゅー(名前)くらっぷ」になり、それが連鎖して最後の人までその発音がになっててかわいすぎるだろうが。

と、変なところが気になり、結局カイくん以外の名前が覚えられなかった。悔しい。

 

 

MC明けの曲、My Buddy

この曲は終わった後、速攻名前調べた。そのくらい良かった。

 

私の元々の推しは、Jrという研究生時代から推していたのだが、研究生には研究生特有のいついなくなるか分からない儚さとデビューを目指すがむしゃら感があり、ヲタクはそれに惹かれる。多分研究生を推したことがある人は分かると思う。

 

My Buddyには、その研究生の標題曲のような儚さとがむしゃらさが感じられた。正直、多幸感でちょっと泣いた。それだけじゃない。事件がここで起こる。

 

始まる前からカイくんを推しとして見ていたが、どうしても目で追ってしまう人物がいた。赤髪の彼だ。

(ここでは名前が分からず、赤髪と呼んでいたので赤髪と呼ぼう。)

My Buddyも赤髪の表情の良さに定点で追っていた。定点で追っていたところ、

 

 

あれ…赤髪TKB見えてないか…!?!?!?!?!?

そういう衣装だったのか!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

赤髪えっち担当なんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

ん…

 

あれ…

 

 

 

赤髪照れてるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー凡ミスかわいいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

そうなんです。赤髪、衣装がはだけ踊りながら必死に服を抑え、恥ずかしそうにしてるんです。さすがにかわいい。やめてくれ。

そのあと、またはだけないかと思って定点でカメラ回し始めてしまった。ごめんな赤髪

 

 

 

ついに最後の曲となり、超特急が代わる代わる目の前に登場した。

前列はほとんど自分たちのヲタクはいないのに、必死に前列を含めて盛り上げる姿が印象的だった。

 

最初に来たのがこの金髪のワンコ。爪見せてくれた。かわいいね。いくらほしい?

 

次に念願の赤髪が目の前に。顔が良い。隣の同界隈のヲタクもすっかり赤髪推しだったので、一緒に「赤髪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」と叫んだ。今なら言える。申し訳ない。

 

本日の推し、カイくんも目の前に来た。クールな感じだと思っていたが、最後の曲を前列の別界隈ヲタクにも、手をこうするんだよ~と教えてくれて優しさに涙が出た。カイくんを育てていただたご両親。息子さん優しい子に育ってますよ。

 

 

そんなこんなで最高にステージを楽しませてもらった。

正直な話をすると、ここでファン(8号車って言うんですね)になるかと言われるとん~という感じだった。

 

もちろん元々の推しのステージも超楽しかった。

 

日本に帰国後、自分の界隈の現場もなく暇な時間が多かった。

前述したとおり、My Buddyは日本に帰ってからも擦りまくっていた。My Buddyだけで飽き足らず、Youtubeで「超特急」を調べたときに「超特急募」の動画を見つけた。

 

youtu.be

 

それは、超特急の新メンバーを募集するオーディションドキュメンタリーだった。超特急を9人でしか知らない私にとっては、衝撃だった。

 

オリメンの増員の思いや、追加メンバーの本気具合を見た後の、8号車の日で披露された初めての「gr8est journey」。噓なく大泣きしました。

 

また別界隈の話をして申し訳ないのですが、私が元々推してるグループのことが頭によぎったんです。私が今推しているグループは元々6名で活動していて、追加3名を加えて、活動の上、デビューしました。私の推しは、追加メンバー側だったので、当時の本人たちの苦労やファンの戸惑い全部思い出した。

メンバーを追加するって、増やそうと決めた側も、入ろうと思った側も、それを支えようと思った側も全員それぞれがどこかで苦しい思いをしている、簡単なことじゃないんです。その決意が超特急にも重なって、「gr8est journey」本当に泣けた。

 

超特急を調べると、元々推してるグループに重なるところ(増員経験、9人、末っ子の歳が離れている)しかなくて、情が沸くのは一瞬だった。

ここまで来ても、まだ8号車になるのに躊躇がまだあった。推すならちゃんと推したいですしおすし…

 

きっかけは不意に訪れた。

Youtubeを見進めていて、9人初めてのシングル「宇宙ドライブ」にたどり着いた。ここでやっとタイの土下座曲が「宇宙ドライブ」と結びついた。

それもMVではなく、「ZERO G ver」。

 

youtu.be

 

まあダンプラみたいなものかと思ったが、ダンスに挟まる無重力の寿司チャレンジ

 

 

意味が分からない。

 

 

なんだ無重力寿司チャレンジって。何度も言うがこの曲の題名と寿司は何も関係ない。

どうした超特急。寿司業界に圧でも掛けられているのか。

 

 

この意味の分からなさが癖になり、通勤時毎回見ていた。

満員電車で無重力寿司チャレンジをリピートで見てる人間、私だけなんじゃないか。

 

この意味の分からなさに拍車をかけたのは、運営の概要欄だった。

 

「宇宙史上初!!無重力ですし組体操!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

は…………………………………………………………………………………………………………?

 

 

 

なにを言ってんだ………………………………………………………………………………………?

 

 

 

 

 

 

全く理解のできない概要欄に、衝撃を受けた。

その衝撃がある種電気ショックのように、私を8号車の道に押し込んだ。

 

マジで信じられないが、「宇宙ドライブの概要欄落ちの8号車」になってしまった。

 

…もう少しマシなきっかけがほしかった(笑)

 

 

晴れて8号車の意識が芽生えた後、アルバム「B9」の発売。

曲が全部タイプ過ぎて、落ちてよかったと本当に思った。

MORAMORAとKNOCK U DOWNが好きです。

 

youtu.be

 

 

まだまだ新米の8号車ではあるが、ゆくゆくは現場に行ってキンブレをぶん回す愉快なヲタクになっていきたい(チケがねえ)。

 

 

私は9人の超特急を好きになったし、9人を大事にしたいと思っているが、ちゃんと7人の超特急も、6人の超特急も、5人の超特急も知って全部愛したい。

なので、大先輩の8号車の皆様にご指導ご鞭撻のほどお願いできたらと思います。

 

 

 

の前に、誰か友達になって~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

最後に…

 

 

 

結局全然推しが決まりません。